ボクが19歳だったころの話

ちす!ラテです。

引っ越しました。
また埼玉県民になりました。
辻堂という最高のロケーションに後ろ髪引かれつつ。
いつかまた戻って来れたらいいなぁ~なんて思ってます。
さっそく埼玉に戻って荷物を整理してたら懐かしい物がたくさんでてきた!
二度と着ないであろう服。使い古された黄ばんだノート。懐かしくなってぼぉっと眺め始めたらダンボール、まったく片付かないです。
でもその汚いノートは、ボクにとって大事な宝物。

a0095069_1214810.jpg



それは、ボクが19歳だったころの話。

どこの地元にも近寄ることもすれ違うことも避けたくなるような先輩っていると思うんだけど、その人と初めてすれ違ったのは、13歳ぐらいの時。

中学校の帰り道の通称「田舎店」って呼ばれてた個人経営のコンビニで友達とジュースを買っていた時だった。
そのコンビニってのは、どこの地元にもあるような学校帰りにフラっと小腹を満たす為だけにある駄菓子屋みたいな感じ。

その先輩は、ボクより4歳上でX-JAPANのような真っ赤な髪の毛の色をして1mぐらいあるんじゃないかってほどのモヒカンで鋭く尖ったスタッズがたくさん付いた革ジャンを来てスケボーに乗っていた。
その人の目つきは、100%危険人物のような目をしてて、あ!関わっちゃいけないな。って直感でわかる感じだった。

もちろんその場にいたボクらは、即ジュースを片手に目線を下げた。


その次に会ったのは、ボクが高校生に上がってすぐの頃。
中学生の頃の名残りもあって、まだボクらは、田舎店にたびたび寄ってはそっちはどう?みたいな話をしていた。

すると遠くから地響きのようなボォーっとマフラー音、バリバリに割れたスピーカーの音が近づいてくるのが分かった。
やはりそれも直感で危険な車が来る!ってのもすぐに気づいた。

その音が近づいてくるとボクらは全員また下を向いた。
ボクは興味本位でバレないようにその車に目を向けた。

その車は、マフラーが今にも落ちそうに取れかけ、きっと自分で黒スプレーで塗ったであろうムラのあるマットな色をしていた。窓ガラスは割れてなくなっていて、そこをガムテープで補強し、大男が箱乗りをし、去っていった。

悪魔だと思った。


その次に会ったのは、ボクが高校を卒業して専門学校に入り、近所の個人経営のコンビニで深夜のアルバイトをしていた頃。

そのコンビニは、コンビニなのに23時にしまってしまう「ホットスーパー」というところ。
ちょうど黒人に憧れて髪の毛をドレッドにし、深くフードをかぶり、ダボダボの服を着てた頃だった。

黒人になりたくてなりたくて仕方なくて親を恨むぐらい。

って言ってもそのうち、そいうのどうでもよくなっちゃったりするんですけどね。
むしろ外国人から見たら自分も外国人じゃん。っていう結論に至るという。
もっと言えば、とくに外国にはあまり興味がない。
たまにいるじゃないですか?ハワイ思考みたいな人。すぐ向こうでは、向こうではって言う人。
ああいうのボクにはまったくないです。
日本は、ご飯美味しいし。外国は何かと不便だし。英語できないし。なんかあったら嫌だし。
もちろん誰もが一度は思うようにアメリカとかに憧れた時期は、ありましたが、もうないです、そういうの。
どこか行きたくなったらGOOGLE EARTHとかYOUTUBEで行けるし。。

戻します。


ボクの勤務時間は、20時から23時までという。
つまり、オーナーも高校生のアルバイトも帰り、閉店作業をする為だけに行く仕事。
それ自体は、非常に簡単だった。だって、オーナーもいないし、スタッフも自分1人だし、誰にも気を使う事なく、ただレジと店を閉めるだけの仕事だから。
お客さんが来なければバックヤードに入ってお店のジュースを勝手に飲んで、、、。

ボクは自分1人の時間になるとまず有線のチャンネルを変えた。J-POPチャンネルから海外のHIP HOPチャンネルへ。
そして音量も「←ココまで」という張り紙を無視してギリギリまで上げた。照明も「←ココは消さない」という張り紙を無視して消し、極力店内を暗くした。

そうしては、1人で頭を振って自分の時間を楽しんでいた。

その当時住んでいた家の近所には外国人の労働者が多く、もちろん仕事終わりの外国人がそのコンビニを多く利用していた。

すぐにBGM、音量、照明が普段のコンビニと違うことに気づき、ムーンウォークを始める人、頭を振ってる人、黒人女性特有のクネクネした動きをしている人がいた。

自分の買い物を済ませ店を出る時に「GOOD MUSIC!!」とグッドサインをくれる人も少なくなかった。

そんな些細なことで有頂天になっていたボクが一瞬で凍りつく日がその先輩との3回目に会った時だった。

いつもの通り、ボクは1人で店番をしている自動ドアが開いた。
もちろん「いらっしゃいませ」なんて言わない。
どんな人が入ったのかだけ確認し、、、、といつもの通りやり過ごそうとするとその来店者はその先輩だった。

メッシュキャップを後ろにかぶりペンキで汚れたリーバイスのデニム、大きめのパーカー。缶ビール500mlを握りしめ、レジまで持ってきた。
ボクは何も気づかないフリをしてそそくさとレジを終えようとする・・・と。

「グラフ興味ない?もし興味あったら今度の水曜日、うちにおいでよ。」

とだけ言って電話番号が書いてある紙を置いていった。

ボクは、「あ、はい。」としか言えなかった。正直、ビビってた。
もちろんグラフ=グラフィティーということは、なんとなく察したがよりによってあの先輩が?。。というのが本音だった。


次の水曜日。
もらった番号に電話をかけ、ボクは友人とその先輩の家に行った。

先輩の家は、田舎店のすぐそばだった。

先輩の部屋に入ると薄暗く、10畳あるかないかの部屋で2つの窓があり、シャッターが閉まっている。そのシャッターには、グラフィティーが描かれていた。
そこには、青柳と呼ばれる寝ぐせのままの髪型の年齢不詳の男性、先輩の彼女と思われる女性、山ちゃんと呼ばれている男性がいた。
山ちゃんは、あぐらをかいて4Lの大五郎の蓋をおちょこ代わりにして、ちびちび飲んでいた。先輩は、500mlの缶チューハイを飲みながら山ちゃんの会話に時折、大笑いをしながら青柳と呼ばれる男と共にコピー用紙に何かを描いていた。この人たちは、City Indian(CI)というグラフィティークルーだった。

そこからボクは、グラフィティーライターとしての生活が始まった。

グラフィティーには、タグネームというのが存在していわばストリートネームみたいなもの。
基本は、4文字がバランスを取りやすく、だいたいが自分にまつわるものから付けられる。

例えばニックネームがマンって呼ばれてるから英語にしてMAN。ちょっと崩して・・・MAINに。
ちなみにこのMAINは、いっしょに行った友達ですぐ水に合わないってことで辞めてしまった。

その日からボクはタグネームを与えられ、タウンページにひたすらタギングを書きなぐる日々が始まった。
始めは、マジック。その次にスプレーというのが先輩の教えだった。
が、決して下書きライターにはなるな!というのも先輩の教えだった。
ちなみに下書きライターというのは、下書きばかり描いて現場(壁に描かない)に出ない人のこと。

それと「KEEP ON ROCK」

とにかくやり続けろ。

この言葉は、先輩が何か書くときに必ず書いてた言葉。

先輩からたくさんのことを教わった。
1文字にかける情熱、グラフィティーは、空間デザインであるということ。
文字には流れというものがあること。絶対にしてはいけないルールのこと。グラフィティーの歴史。グラフィティーが始まった理由。などなど。あとはここには絶対に書けないこと。むしろそっちの方が多い。

その先輩はいつも言っていたことがあって、「おれは、HIP HOPよりハードコアの方が好きなんだよ。そもそもグラフィティーはHIP HOPだけのものじゃない。むしろHIP HOP文化に携わってないおれだからこそ面白い物が描ける」と。

それに本物は田舎にいるんだ。ともよく言っていた。

a0095069_1214623.jpg


茨城に「TWOさんとNEZMさん」っていうスケボー屋をやってるすごい兄弟がいると言って、毎週のように境市に行っては、そこで覚えた技術をボクらに伝授してくれていた。

a0095069_1214357.jpg


ってね。
海外だとグラフィティーはしっかりとアートの1つになっているが日本だと落書き、もちろん犯罪である。
なのでこんなこと書くとアレだけど、まあ。このご時世、大きな音で音楽を聞いて踊ることでさえ、犯罪になってしまう世の中だから別にね。もう時効だし。

それから数年は、みんなとつるんだり、ボムに行ったり、ゴーイングオーバーされたら仕返しに行ったり。

クルーの人数もどんどん増えて面白いヤツがたくさん増えて、例えばREALってやつがいてそいつは高校の時から友達でいつもケラケラ笑ってて、ある時、バイクの事故にあってどんなんだったの?って聞くと「覚えてない。でも道路に座ってたらしい。」と。でも翌日には腕ポキっていっててみたいなヤツで。そいつんちに行くと耳コピしたリリックを見ながら「BACK CITY BLUES」をモノマネしながら歌ってたってヤツで。
変なヤツだった。

でも、その数年は、とても刺激的な時間だった。

、、、のだけど、しばらくするとボクは少しずつ先輩たちと疎遠になっていき、会うことがなくなってしまった。ほんと、なんとなく。
たぶんボクがグラフィティーへの興味が少しずつ薄まってしまったからだと思う。
それよりもっと楽しいことを見つけてしまったからだ。

今は、リリースがあった時や何か動きがあった時にだけしかボクから連絡をすることがなくなってしまった。
今回のリリースの時も当然連絡をした。

そしたらアドバイスや嬉しいことを長文で返信がもらえた。
一部抜粋して載せたいと思う。あ、もちろん無断で。

「・・・・グラフィティーでも、いいアーティストは水彩や油絵、西洋東洋問わずに使うでしょ。
視覚と聴覚の違いなんて大した違いはないから。・・・・」

と、もちろん続きがありますが、あとは、秘密。ボクの心の中に大事にとっておきます。
で。

なんでこんな話をしたかというと今回の曲のリリックにそんなワードを入れたというかその先輩へのメッセージも入れておいたからなんです。
言葉がグラフィティーの専門用語だからわかんないと思うけど、その先輩や分かる人だけへのメッセージだったんで。
あえてリリックは載せませんが、改めて聞いてみてください!分からない人はググってみてくだサーイ!

まだって人がいたら是非ポチっとしてみてください。
情報シェアしてもらえると非常にうれしいです!

a0095069_1214132.jpg


itunesは、こちら。
http://itunes.apple.com/jp/album/hot-anthem-single/id516503972

リリースに関する情報は、こちら。
http://nut123.exblog.jp/15015360/


KEEP ON ROCKっす!!



PRAY&PEACE / LATE
[PR]
by nut1-3 | 2012-04-21 12:25 | ラテ


NUT1-3:MC LATE、MC KIM、DJ HAYATEE、DJ KOKAJI(現札幌)/BLOCKHEAD RECORDS所属。2MC+1DJ+1moreユニット。2011年2月2日に待望のデビューアルバム『The Mutant』をドロップ


by nut1-3

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

カテゴリ

全体
nut1-3
release
schedule
ラテ
キム
ハヤティー
コカジ

ライフログ


The Mutant


FULL SWING


Maki Rinka sings BROADWAY


SWITCH

以前の記事

2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
more...

LINK

※メール通販可能になりました

※1ST MINI ALBUM
The Mutant (DVD付き)
※詳細はこちら(クリック)

BKHD-10001 ¥1,365 (tax in)
¥1,300(通販のみ)

NUT1-3 BLOGからメールで購入すれば、送料0円!!
価格も通常価格より安く 1.300円!!

※こちらの"NUT1-3 official weblog"からメール注文、銀行振込にてご購入いただけます。

メールにてご購入をご希望の方はこちらへ(クリック)より、
(お名前・御住所・ご連絡先・商品名を明記の上、送信ください。確認のメール及び、入金の確認後、2.3日以内に商品を発送致します、入金から到着まで1週間を目安と思っていてください。※但し休業時を除く)


<NUT'S Active>
MY SPACE NUT1-3
mixi NUT1-3
mixi NUT1-3コミュニティ

<TWITTER-follw me>
Late Maxim
Kim
DJ Hayatee
DJ Kokaji

<LABEL>
BLOCKHEAD RECORDS

<CLUB>
Organ Bar
OTO
DJ LOUNGE SONORA
CAFE&DINNER スタジオ

<STORE>
JET SET
DMR
disk union
COCONUTS DISK
P.P.Come、P.C.M
Past Core


<EVENT>
OL' SKOOL NITE FEVER
BLOCKHEAD
Minors holiday cafe
STUDIO GIBRALTAR

<HP>
ZEN-LA-ROCK
BOOTBEAT
Oitama Times
凛として時雨
マキ凛花
Hello naishiho
suku152
Rimo from mocrock

<MYSPACE>
mic.b a.k.a 73 PikeSet
The Grasshopper Set
藤澤志保
川西卓
8ronix
DJ MONOBE
miyu
DJ WSZ80
Y.O.K.O.
DONSTA aka UDON
YO!HEY!!
BOOT BEAT
藤本曜
miila

<BLOG>
イーモトロール
藤澤志保
DJ大自然
仲山慶
川西卓
SINDBAD
8ronix
MU-STARS
miyu
The Grasshopper Set
THE THREEPEE TIMES
MAGIC☆TOUCH
reclash crew
原松マガジン
DJ 志水貴史
Past Core
suku152
横濱ジャズ研
EMARLE
oitama
帽子屋チロリン
Rapintosh
yolica-nail
Rimo from mocrock

検索

タグ

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

音楽
ライブ・バンド

画像一覧